2022年8月4日15時頃
日本の排他的経済水域に中国の弾道ミサイルが5発落下しました。
中国からの弾道ミサイルが日本の排他的経済水域に落下するのは初めてだということです。
- 中国の弾道ミサイルが落ちた場所はどこ?
- なんのために中国はミサイルを撃った?
についてわかりやすく解説します。
中国が弾道ミサイルを発射
【中国弾道ミサイル EEZ内落下は初】https://t.co/sR8LuPECcG
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 4, 2022
8月4日15時頃中国からの弾道ミサイルが9発発射されそのうち
5発が日本のEEZ(排他的経済水域)に落ちました。
中国の弾道ミサイルが日本のEEZに落ちるのは初めてとのこと。
どこに落ちたのでしょうか?場所を確認します。
中国ミサイルは日本のどこに落ちた?
画像引用:Twitter
画像引用:ヤフーニュース
EEZにミサイルが落ちた場所は以下の通り。
1,4発目:沖縄県与那国島の北北西(EEZ境界線外)
5~9発目:沖縄県波照間島の南西
この5~9発目がEEZ内でした。
しかし、1、4発目もEEZ境界線すれすれです。
(´・ω・`)弾道ミサイル落下
中国軍の対艦弾道ミサイルを自国の空母を標的にして射撃したんじゃね?って思うのだが。防衛省は中国側の無人機に対してスクランブルしているし、8/2夜間(月齢4.4)の夜間戦闘の情報収集はどこまでしているのかしらん
(画像は日経、防衛省、ウエィボより) pic.twitter.com/tgULibbZAm— KAMO@偏雑趣味系 (@ykamochi) August 4, 2022
このうち5発は、沖縄県波照間島の南西の日本のEEZ=排他的経済水域の内側に設定されている中国の訓練海域に落下したとみられるということです。
また最初に発射された1発は、沖縄県与那国島の北北西に設定された中国の訓練海域の内側の日本のEEZの外に落下したとみられるとしています。落下地点は与那国島からの距離がおよそ80キロだということです。
中国の弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下したのは初めてだということです。
引用:NHKニュース
しかし、中国は何のためにミサイルを撃ったのでしょうか?
なんのためにミサイルを打った?
中国は着々とセコくしつこく報復を開始した模様
軍事演習で日本の領海内にミサイルを打ち込む
日中外相会談のドタキャン
台湾では貿易の部分制裁や駐中台湾人をスパイと
みなして拘束面子を潰したのはアメリカ(ペロシ)なのに
報復は日本と台湾に中国はどこまで根性が腐りきってる国なんだか
— ひであき@ありがとうby陽気な反骨老人 (@Elder_Hideaki) August 4, 2022
中国の建前上でのミサイル発射理由は軍事演習。
本当の理由はアメリカの、、
ナンシー・ペロシ下院議長が訪台
が理由とされています。
なぜ、ペロシ氏が訪台することが、ミサイル発射に繋がるのでしょうか?
アメリカペロシ氏の訪台が理由?
どこまで中国は傍若無人に振る舞えるのでしょう。
ペロシ米下院議長が訪台すれば、中国は台湾海峡でミサイル発射の可能性も…米高官が指摘 : 読売新聞オンライン https://t.co/Z23UJrepUi
— Jyun ‘Mahalo nui loa’ (@akaaotombow) August 2, 2022
中国は、アメリカのペロシ氏が訪台した場合には・・・
と宣言していたそうです。
米ホワイトハウスのジョン・カービー戦略広報調整官は1日の記者会見で、ナンシー・ペロシ下院議長が訪台した場合、中国が台湾海峡でのミサイル発射などの対抗措置を取る可能性があるとの見方を示した。カービー氏は「中国がペロシ氏の訪台を危機や衝突に発展させたり、攻撃的な軍事行動を増加させる口実にしたりする理由はない」と述べ、中国に自制を求めた。
一部の米台メディアはペロシ氏が2日に台湾入りすると報じているが、カービー氏は、アジア歴訪中のペロシ氏が訪台するかどうか明らかにしなかった。カービー氏は、中国が「今後数日か、更に長期間」にわたって取り得る対抗措置として、ミサイル発射のほか、中国軍機による台湾の防空識別圏(ADIZ)への大規模な侵入、台湾海峡中間線を越えた空・海軍の行動、軍事演習の大々的な公開、経済・外交的措置を挙げた。
引用:読売オンライン
ペロシ氏とは?
画像引用:読売オンライン
――ペロシ氏とはどんな人物なのでしょうか?
1991年に中国・天安門広場を訪れ、「民主化のために亡くなった方々へ」という横断幕を掲げてデモをしたことで一躍名が売れました。ただ、ペロシ氏やペロシ氏の事務所は、反中国というよりも親台湾として有名です。
米議会ではこの数年、技術覇権をめぐる争いや、中国の台頭を警戒する中で、台湾にもっと強力な関与を示すべきだという考えが強まっていました。その中心の一人だったのがペロシ氏です。
引用:朝日新聞デジタル
上記のようなことから、ペロシ氏の政治信条として
と考えていることが伺いしれます。
これは、中国としてもペロシ氏の訪台はおもしろくないわけです。
ペロシ氏の訪台についてアメリカは・・・
でも、中国の政治にとやかく口出ししないよ。
台湾の独立は指示しないよ。
と言っていました。
カービー氏はまた、「下院議長は台湾を訪問する権利がある」として、訪台の判断はペロシ氏が下すべきことだとの考えを示した。政府としては、歴代米政権が維持してきた「一つの中国」政策に「何も変更はない」とし、「台湾の独立を支持しない」とも強調した。
※読売オンライン
中国は欧米諸国の要人訪台を牽制したかった!
しかし、『ペロシ氏訪台』という前例ができてしまうと、
それで、ゆくゆくは、台湾の独立させてあげよう!
という欧米の”台湾独立”に対する流れが起こる可能性があります。
この流れを中国は断ち切りたかったのでしょう。
※画像引用:ヤフーニュース
そこで台湾に・・・
と牽制の意味での大規模軍事演習に至ったわけです。
その中国の牽制行動が、日本にも”飛び火”したわけです。
ペロシ氏は日本にも訪問
ペロシ氏は8月5日に台湾に続いて日本にも来日します。
そこで、台湾海峡の平和と安定の重要性も話題になるとみられます。
このことに、中国側が抗議の意味もこめて日本のEEZにミサイルを落下させた可能性があつわけです。
画像引用:ヤフーニュース
簡単にいうとこんな感じでしょうか?
アジア歴訪中のペロシ米下院議長が4日、専用機で来日した。日本政府は同日、岸田文雄首相が5日にペロシ氏と会談し日米同盟の強化などに関して意見交換すると発表した。台湾海峡の平和と安定の重要性も話題になるとみられる。
※引用:共同通信
日中外相会談の中国ドタキャンも!
中国は8月4日に行われる予定だった外相会談もドタキャンしています。
※画像引用:gooニュース
理由は、前述のとおりペロシ氏の訪台にあります。
日本と中国の外相が4日に予定していた会談について中国が直前になり、キャンセルをしました。中国側は、アメリカのペロシ下院議長の台湾訪問をめぐり、日本がアメリカなどと出した共同声明への不満を理由に挙げています。 日中の外相は、カンボジアで開かれているASEAN関連の外相会議にあわせて、個別の会談を検討していましたが見送られることになりました。 これについて中国外務省は4日、日本を含むG7=主要7カ国の外相が3日に発表した声明が理由で、キャンセルしたと説明しました。 G7外相は声明で、ペロシ議長の訪問に反発して軍事演習を行う中国に対し、「緊張を高め、地域を不安定にする危険がある」などと非難しています。 これについて、中国外務省の報道官は、「事実を歪曲し、アメリカの中国に対する主権侵害行為に加勢した」「日本は、台湾をめぐる問題にあれこれ言う資格はない」と述べています。
引用:日テレニュース
まとめ
以上、中国のミサイル発射に関してでした。
- 落下場所
1,4発目は沖縄県与那国島の北北西(EEZ境界線外)
5~9発目は沖縄県波照間島の南西
- ミサイル発射理由
ということでした。
日本のEEZに中国の弾道ミサイルが落ちるという異例の事態。
今後の台湾をめぐる、中国とアメリカとの関係がどのようになっていくのか、注視してゆかねばなりません。